「車がないと移動が困るところに勤務しているから、車を手放すのは難しい!そんな状況でも見直せるポイントってある?」
そんな悩みを抱えていませんか?
節約のために車の必要性を考える場合、車にかかる費用や使用目的で検討しましょう。
しかし、どうしても車が必要な場合もあるでしょう。
筆者は元国家公務員で約2年ごとに異動しており、ときには県を跨いでの異動もあったため、車は手放せませんでした。
ただし、車が必要な場合の見直しポイントもあるため、安心してください。
そこで、この記事では、元公務員の筆者が以下について詳しく解説します。
- 費用と目的で考える車の必要性
- 車が必要な場合の3つの見直しポイント
ぜひ最後までお読みください。
目次
車の必要性は費用と目的で考える
- 車にかかる費用で必要性を検討
- 車の使用目的で必要性を検討
車にかかる費用で必要性を検討
普通車(ミニバン)を20歳~70歳までの約50年間、一生涯乗り続ける場合の費用は、以下のとおりです。(値段は仮定。7年ごとの買い替えを想定。維持費は、ガソリン代や保険代、駐車場代、税金、その他消耗品費を想定)
購入費:約2,450万円(約350万円×7(約50年÷7年ごとに買い替え=7)=約2,450万円)
維持費:約2,750万円(年間約55万円×50年=約2,750万円)
合計:約5,300万円(購入費2,450万円+維持費2,750万円=約5,300万円)
(引用元:グーネット買取ラボ | 車にかかる維持費は生涯でいくらなのか?上手く維持費を減らす方法とは?)
50年で、約5,300万円かかるという計算になりました。
毎月約8.8万円もの金額を、車のために捻出している計算になります。
もし、この金額を資産運用に回し、利回り5%で50年間運用すると以下のとおりになります。
(画像引用元:楽天証券 | 積立かんたんシミュレーション)
毎月積立額:約8.8万円
積立期間:50年
リターン:5%
最終積立金額:約2.34億円
(元本:5,280万円、運用収益:約1.82億円)
もちろん上記のシミュレーション結果は一例で、資産運用の結果、必ず良いリターンが得られるとは限りません。
また、車がないと不便という考えもあるでしょう。
生活の質が落ちるのでは、と心配する声もあるかもしれません。
しかし上記の計算結果から、車にかかってしまう費用が高額なのは事実といえるでしょう。
だからこそ、自分にとっての車の所有は必要なのかを考える必要があります。
車を所有する以外の選択肢としては、以下が挙げられます。
- 公共交通機関を利用する
- レンタカーやカーシェアリングを利用する など
地下鉄が通っているような大都市に居住、勤務している場合、車を利用するよりも公共交通機関を利用した方が便利です。
事実、筆者は公務員時代、地下鉄が通っている名古屋市に2年間居住、勤務していましたが、車を利用したのは月に1回あるかないかでした。
そのほかレンタカーやカーシェアリングを利用する選択肢もあります。
どうしても車が必要な場合、購入費や維持費が安い軽自動車に買い替えるという選択肢もあるでしょう。
なお軽自動車を20歳~70歳までの約50年間、一生涯乗り続ける場合の費用は、以下のとおりです。
購入費:約930万円(約130万円×7(約50年÷7年ごとに買い替え=7)=約930万円)
維持費:約1,900万円(年間約38万円×50年=約1,900万円)
合計:約2,700万円(購入費930万円+維持費1,900万円=約2,700万円)
(引用元:グーネット買取ラボ | 車にかかる維持費は生涯でいくらなのか?上手く維持費を減らす方法とは?)
普通車(ミニバン)との差額は、約2,600万円(約5,300万円-約2,700万円=2,600万円)です。
節約のためであれば、軽自動車への買い替えも検討する必要があるでしょう。
車の使用目的で必要性を検討【消費or浪費】
節約のためであれば、浪費は避けるべきです。
消費と浪費の違いは、以下のとおりです。
- 消費:生活のために必要な出費
- 浪費:心を豊かにするための出費
車を所有する理由が、ただの移動手段である場合、わざわざローンを組んでまで新車を購入する必要はありません。
どうしても車が必要な場合、中古車や費用が安く済む軽自動車で十分です。
なお、車に以下のような移動手段以上の部分を求めている場合、浪費といえます。
- 車が好きだ
- 外車に憧れがある
- カッコいい車に乗りたい!
- 中古車では他人の目が気になる……
筆者は、公務員2年目に300万円の中古外車(ハイオクガソリン車)を購入しました。
外車に憧れがありましたし、正直な話、ただの見栄で購入したのです。典型的な浪費の例といえるでしょう。
約7年乗りましたが、維持費でそれなりの金額が必要だったため後悔し、その次は軽自動車に乗り替えました。
ただ勘違いをしてほしくないのは、浪費が完全に悪いわけではないことです。
公務員の仕事は非常に重要ですが、忙しく、ストレスが溜まりやすい職業といえます。
若手公務員であれば、雑務もこなす必要があるため、忙しさもストレスも尚更です。
自分へのご褒美として浪費することも、問題ないでしょう。筆者が買った中古外車も、公務員に就職できたことに対する自分へのご褒美でした。
節約ばかりに目がいって、人生の最後にお金持ちになるような使い方ではなく、自分や家族が幸せにする使い方の検討をおすすめします。
当サイト「若手公務員への資産運用ノススメ」では、若手公務員の生き方を応援する情報を発信しています。ぜひほかの記事も参考にしてください。
車が必要な若手公務員にできる3つの見直しポイント
- 自動車保険を見直す
- 車検代を見直す
- リセールバリューを意識する
①:自動車保険を見直す
すでに車を持っており、車がないと生活に困る場合、車の固定費の見直しをおすすめします。
その1つが、自動車保険です。
自動車保険を見直すポイントは、以下のとおりです。
- 保険会社を見直す
- 運転者限定条件や年齢条件の確認といった契約条件を見直す
- 車両保険には加入しない など
自動車保険は見直した結果、年間数万円ほど安くなる可能性があるため、積極的に見直しましょう。
必ず相見積もりを取って、比較することも大切です。
相見積もりを取る際は、以下の一括見積もりサービスを利用することをおすすめします。
②:車検代を見直す
自動車保険同様に、車検代も見直しましょう。
車検は、カーディーラーを利用すると費用が高くなる傾向にあります。
比較サイトの「価格.com 車検 費用比較・見積もり」や「楽天Car車検」などを利用して、相場を調査しましょう。
自動車保険同様に、必ず相見積もりを取って比較することが大切です。
また自動車保険や車検以外にもいえることですが、相場を調査することは無駄な出費を抑えることにつながります。
積極的に、相場を調査しましょう。
③:リセールバリューを意識する
車を買うときは「リセールバリュー」を意識しましょう。
リセールバリューとは「買った車を売却する際に、どれだけの価値を維持しているかを示す指標」です。
ユーカーパックが公表している2024年版のリセールバリューを参考に解説します。
全体ランキング1位が「トヨタ ランドクルーザー70」で、買って5年経過した時の残価率は109.78%です。
新車の買取相場価格が480万円のところ、5年後の予測は約526.9万円となります。
通常、中古車の残価率は下がりますが、上がるのはイレギュラーといえます。
一方、軽自動車のリセールバリューランキング1位は「スズキ ジムニー」で残価率78.02%、30位は「スズキ アルトラパンLC」で残価率は52.42%です。
同じ軽自動車でも、1位と30位では20%以上の差が出ました。
このように車種によって差が出る理由は、需要と供給が関係しています。
リセールバリューが高い車は、中古でも欲しい人が多いということです。
全体ランキング1位の「トヨタ ランドクルーザー70」の残価率109.78%は、中古でも欲しい人が非常に多いことになるでしょう。
とはいえ、車は全般的に価値が落ちやすいといえます。
節約を考える場合、リセールバリューを意識して、価値が落ちにくい中古車を買うことをおすすめします。
まとめ:若手公務員は節約のために車の必要性を考えよう
若手公務員は節約を考える場合、車の必要性を一度検討してみる必要があります。
車はかかる費用か使用目的で、必要性を検討してみると良いでしょう。
ただし、車以外の通勤や移動手段がない場合もあります。この場合の見直しポイントは、以下の3つです。
- 自動車保険を見直す
- 車検代を見直す
- リセールバリューを意識する
若手公務員は必要に応じて、都度、車の必要性を検討することを心がけましょう。
なお見直しポイントの1つである自動車保険については「若手公務員は節約のために自動車保険を見直し!加入すべきプラン2選を解説」で詳しく紹介しています。
併せてぜひお読みください。
「公務員だけど、節約するんだったら車の必要性を考えたほうが良いかな?でも、どんなことを考えたほうが良いの?」