若手公務員の資産運用はNISAとiDeCoの併用がおすすめ!理由や制度の違いを解説

若手公務員

「公務員だけど、資産運用を始めようと思っている。NISAとiDeCoがお得って聞いたけど理由は?どんな違いがあるの?併用はできる?」

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「NISAとiDeCoの併用がおすすめなのは分かった。だけど両方に投資するほどお金がないよ。片方だけ始める場合の選び方ってある?」

そんな悩みを抱えていませんか?

投資に回せる資金に余裕がある場合に限りますが、NISAとiDeCoは併用がおすすめです。

両方とも非課税で資産運用できるため、大きな節税効果が得られます。

ただし、資金に余裕がない場合もあります。

その場合、資産形成をする目的でNISAかiDeCo、どちらかを選ぶと良いでしょう。

そこで、この記事では、元公務員で公務員時代にNISAとiDeCoを併用して資産運用していた筆者が、以下を詳しく解説します。

若手公務員が記事を読んで分かること
  • NISAとiDeCoの併用がおすすめな理由
  • NISAとiDeCoの違い
  • NISAとiDeCoの選び方

ぜひ最後までお読みください。

NISAとiDeCoは併用がおすすめの理由【どちらも非課税】

まず投資に回せる資金に余裕がある場合に限りますが、NISAとiDeCoは併用をおすすめします。

両方とも非課税で資産運用できることから、大きな節税効果が得られるためです。

例えば、NISA(つみたて投資枠)で毎月2万5,000円、利回り5%で20年間積み立てた場合のシミュレータ結果が、以下のとおりです。

(画像引用元:金融庁 | つみたてシミュレーター

最終的な資産額は、約1,028万円となりました。このうち運用益は約428万円です。

通常、投資で得た運用益には約20%の税金がかかりますが、NISAは非課税のため、約86万円の税負担が軽減できます。

NISAのシミュレーション例

毎月積立額:2万5,000円
積立期間:20年
リターン:5%
最終積立金額:約1,028万円(元本:600万円、運用収益:約428万円
税負担軽減金額:約86万円(約428万円×20%(0.2)=85.6万円)

続いて、iDeCoで毎月2万円、利回り5%で20年間積み立てた場合のシミュレータ結果が、以下のとおりです。(2024年12月1日から公務員は拠出上限額が月間1.2万円→2万円に引き上げ)

(画像引用元:金融庁 | つみたてシミュレーター

最終的な資産額は約822万円となり、運用益は約342万円です。

iDeCoも非課税のため、本来、約68万円かかる税金は発生しません。

加えて、iDeCoは所得控除があるため、約72万円の節税効果が見込めるでしょう。(JIS&Tの節税メリットシミュレーションにて算出)

iDeCoのシミュレーション例

毎月積立額:2万円
積立期間:20年
リターン:5%
最終積立金額:約822万円(元本:480万円、運用収益:約342万円
税負担軽減金額:約68万円(約342万円×20%(0.2)=68.4万円)
所得控除による節税効果金額:約72万円

このようにNISAとiDeCoを併用することで、通常の投資で発生する税金を支払うことなく、節税しながら資産形成が可能になります。

若手公務員は投資に回せる資金に余裕がある場合、NISAとiDeCoを積極的に併用することをおすすめします。

NISAとiDeCoの違い【資産の引き出し時期と所得控除】

NISAとiDeCoの違い概要

NISAiDeCo
つみたて投資枠成長投資枠
非課税期間無制限最長75歳
最低投資金額100円~5,000円~
年間の投資上限額120万円240万円年間24万円
(月間2万円)
年間14.4万円
(月間1.2万円)
(2024年12月1日より年間24万円(月間2万円)に引き上げ)
運用益非課税非課税
所得控除なしあり
(拠出額は全額所得控除)
投資対象長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
(金融庁の基準を満たした投資信託に限る)
・上場株式
・ETF(上場投資信託) 
など
・定期預金
・保険
・投資信託
手数料無料有料
資産の引き出しいつでも可能原則60歳以降
※NISAは、2024年開始の新NISAが該当
※iDeCoの年間の投資上限額:2024年12月1日より14.4万円→24万円に引き上げ
※以下のサイトの情報を用いて、表を作成
「NISAを知る」(金融庁)https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/index.html
「iDeCoの特徴」(国民年金基金)https://www.ideco-koushiki.jp/guide/

NISAとiDeCoの大きな違いは、資産がいつ引き出せるかと、拠出した金額を所得控除にできるかどうかです。

資産の引き出しについては、NISAはいつでも引き出すことができますが、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。

NISAは、結婚資金や教育費、住宅ローンなど、直近への支払いに向いているといえるでしょう。

反対に、iDeCoは老後のための資産形成向けといえます。

NIASとiDeCoの資産形成の目的
  • NISA→いつでも引き出し可能:結婚資金や教育費、住宅ローンなど直近への支払い向け
  • iDeCo→原則60歳まで引き出し不可:老後のための資産形成向け

また、iDeCoは拠出した金額を所得控除にできますが、NISAはできません。iDeCoは、長期運用することで恒常的な節税効果が期待できるでしょう。

拠出した金額を所得控除にできるか否か
  • iDeCo→〇
  • NISA→×

同じ非課税投資制度でも、NISAとiDeCoにはそれぞれ違いがあります。

おすすめは両方の併用ですが、資金に余裕がない場合もあるでしょう。

その場合、資産形成をする目的でNISAとiDeCo、どちらを選ぶかの検討をおすすめします。

まとめ:若手公務員はNISAとiDeCoを併用しよう

若手公務員におすすめするのは、NISAとiDeCoの併用です。

両方とも非課税で資産運用できることから、大きな節税効果が得られます。投資に回せる資金に余裕がある場合、NISAとiDeCoを併用しましょう。

ただし資金に余裕がない場合、資産形成をする目的でNISAとiDeCoのどちらかを選ぶ必要があります。

投資する目的はどうあれ、NISAとiDeCoは非課税でお得に資産運用ができる制度です。

若手公務員は将来のために、早いうちからNISAとiDeCoで資産運用を始める検討をしましょう。